ファッション

「シーイン」が大阪・心斎橋に「売らない」期間限定店、ユニクロ跡地、「H&M」の向かい

 メガD2Cブランド「シーイン」が今日10月22日から、大阪・心斎橋に期間限定店舗をオープンした。「ユニクロ」大型店舗の跡地で、「H&M」の向かい。元ユニクロの1フロア、約800㎡に約800アイテムを並べる。この店舗では販売せず、9つ試着室とフォトスポット、デジタルサイネージを設置したショールミングストアになる。来年1月27日まで。

 「シーイン」は店舗を持たず通販サイトで販売するD2Cモデルで、大半の商品は中国の自社倉庫から全世界の購買客に直送する越境ECモデルでもある。2012年に米国で急成長した後には全世界に販路を広げ、中国メディア「晩点Latepost」によると21年度の売上高は200億ドル(約2兆9600億円)を突破したと報じられている。日本では21年6月に現地法人を設立。インスタグラムやTikTok、ユーチューブなどに積極的に広告を投入し、急速に売上を伸ばしている。日本の売り上げは未公表だが、すでに数百億円規模に達しているとの見方もある。今年11月からはテレビCMもスタートする予定だ。

 11時予定だった開店時間は行列が長くなりすぎたため、30分前倒しになったが、その後も来場が多く、ずっと行列が続いた。前日のプレオープンイベントに来店した大阪在住の40代のインフルエンサーは「昨年夏ごろかな、中学生の子どもがこのブランドを買いたいと言ってスマホを見せてきたのが『シーイン』を知ったきっかけ。インスタでもよく広告が出てくるし、周囲でも買う人が増えて、それからは自分の服を含め、大量買いをするようになった。子どもにとっては安くて色んなバリエーションの服があるのが魅力なんだと思う」と語った。

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