「ユニクロ(UNIQLO)」は10月28日、東京・新宿駅東南口にある商業施設フラッグスの4、5階に、「ユニクロ 新宿フラッグス店」をオープンする。新宿地区では約4000平方メートルあった「ビックロ ユニクロ 新宿東口店」を6月に閉鎖し、出店戦略を練り直した。9月に伊勢丹新宿本店そばに「ユニクロ 新宿三丁目店」をオープン、今回のフラッグスへの出店でエリア4店体制となった。「4店とも駅から500メートル以内で、駅のどの出口から出ても『ユニクロ』がすぐに見つかる」(広報担当者)とアピールする。
フラッグス7、8階には「ジーユー(GU)」も入っている。新宿三丁目店は、「伊勢丹や『H&M』も近くにあり、服を探して買おうという意欲のお客さまが多い」。一方でフラッグス店は「駅直結のため、帰宅途中などの忙しいお客さまがターゲット」といい、商品が見つけやすい売り場作りをより意識した。マネキンで全身のトータルコーディネートをしっかり見せつつ、“ヒートテック”、靴下、小物、ジーンズなど、アイテム別での集積を強化している。
4階がウィメンズ、5階がメンズで、売り場面積は計1419平方メートルと、ビックロにあった店舗に比べるとかなり小さめ。キッズ、ベビー商品は扱わない。取り扱い商品が限られる分、EC購入商品を受け取る店舗受取カウンターを分かりやすく設置し、キッズやベビー商品をタブレットを見ながら探せるサービスカウンターも4階に設けた。
出店地域に関連する企業やブランドとコラボレーションし、店舗ごとの個性を際立たせる取り組みとして、新宿では「カップヌードル」の日清食品やカステラの文明堂東京と組んでいる。オリジナル柄のTシャツやトートバッグを企画した。また、新宿地区の9つの映画館のロゴなどを取り入れたアイテムも作成し、それぞれ新宿地区4店舗で販売している。