「シーイン(SHEIN)」は、東京・原宿に世界初の常設店舗「シーイン トーキョー」をオープンする。2012年にスタートした「シーイン」は、店舗を持たず、安さと圧倒的な商品力を武器に公式通販サイトやアプリなどを通して、中国の自社倉庫から世界中の顧客に直販することで急成長を続けてきた。2021年度の売上高は、中国の経済メディア「晩点Latepost」によると200億ドル(約2兆9600億円)に達しているとされ、すでにグローバルSPAブランドの一角を占めるまでになっている。これまでも米国の各都市やスペインなどで期間限定店をオープンしてきたが、常設型の店舗は世界初となる。ただ、店舗では販売を行わず、商品や試着室、SNS投稿用のフォトブースなどを設置したショールーミング型の店舗になる。
店舗のオープンは11月13日午前11時、場所は裏原宿エリアのキャットストリート沿いの1・2階。店舗面積は201㎡。3つの試着室を設置。主力の婦人服のほか、紳士服、インテリア、ペット用品、子ども服、化粧品、アクセサリー、シューズ、バッグなどを展示する。商品に付属したQRコードタグを読み込むことで公式アプリに飛ばす仕組みになる。
「シーイン」は現在、大阪でも来年1月27日まで長期間の期間限定店をオープンしており、オープン時には4000人が行列を作るなど話題を集めていた。これまではインスタグラムやTikTokなどのSNSへの広告プロモーションがメーンだったが、こうしたリアル店舗に加え、11月にはテレビCMもスタートするという。
「シーイン」は母体を中国企業が運営しており、カットソーなら200円から、アクセサリーなら100円以下からという低価格で販売。1品番数百枚を販売しながら、デジタルマーケティング技術で、売れ筋だけを追加投入するビジネスモデルを確立している。店舗なしのD2C型、中国の巨大倉庫から150カ国の消費者に直接配送する越境ECモデル、非上場など、これまでのグローバルSPAの常識を覆すビジネスモデルで急成長を遂げている。
■SHEIN TOKYO
オープン日:11月13日
時間:11:00〜19:00
定休日:年末年始
店舗面積:201㎡
場所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4丁目259 1・2F b-town C棟