ミズノは9日、2023年3月期連結業績の純利益が過去最高の85億円になりそうだと発表した。従来予想の70億円から15億円積み増す。米州をはじめとした海外市場でゴルフクラブなどの販売が想定を上回った。国内市場でもコロナの行動規制が緩和されたことで、野球、サッカーなどの分野が回復した。純利益以外も上方修正し、売上高1950億円(修正前は1830億円)、営業利益115億円(同105億円)を見込む。営業利益も過去最高を更新する。
同日発表した4〜9月期連結業績は、売上高が前年同期比16.6%増の992億円、営業利益が同46.1%増の81億円、純利益が50.1%増の64億円になった。4〜9月期として全項目で過去最高を更新した。日本、米州、欧州、韓国など世界的に単価の高いゴルフクラブの販売が伸びた。コスト削減策によって販管費率が3.0ポイント減らしたことが、利益の底上げにつながった。
地域別の売上高は、日本が14%増の621億円、米州が24%増の154億円、欧州が17%増の112億円、アジア・オセアニアが20%増の105億円だった。
大阪で決算説明会に登壇した水野明人社長は「ゴルフについては、われわれも目論みというよりも感染症による(屋外スポーツへの)後押しがあった」「ゴルフはプレイヤーの高齢化の不安があったが、若いお客さまが多く参入されている」と話した。