フランス発ジュエラー「ヴァン クリーフ& アーペル(VAN CLEEF & ARPELS以下、ヴァン クリーフ)」が支援する「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校(以下、レコール)」は2023年2月24日〜3月10日、東京の京都芸術大学外苑キャンパスで「レコール日本特別講座」を開催する。日本で「レコール」が開催されるのは、3回目。4つの新しいコースを含む18のコースが、ジュエリーの芸術史、原石の世界、サヴォアフェールの分野で行われる。6〜16歳を対象にしたワークショップ5つやジュエリーに関して語るイブニング カンバセーションズ4回が開催予定だ。新しく加わったコースは、ドローイングに光を当てた“ジュエリーデザインの遥かなる歴史を辿る”、古今東西のジュエリーに用いられる素材、サヴォアフェール、スタイルを学ぶ“ジュエリーで世界一周”、エンゲージメントリングに関する“エンゲージメントリング:愛の物語”、宝石の女王と呼ばれるルビーの特性を探る“ルビー:燃えるように妖艶な石”、ワークショップでは、王冠や剣の歴史を学ぶ“王冠と剣”、ジュエリーをデザインする“貴石を描いてみよう”の2つだ。「レコール」は興味に応じて好きな数、順番で講義を組み合わせて受講が可能。講師陣は、各分野の専門家から構成される。時間は2~4時間で、1つの講義の定員は最大12人。1講義の受講料は税込1万4000円〜2万8000円。申込方法は、23年1月20日公開予定の「レコール」の公式サイトから。
会場構成は、19年の「レコール」の会場を手掛けた建築家の藤本壮介が担当。住友林業とコラボレーションし、ヒノキを用いたモジュールを組み合わせて機能性のある空間をつくる予定だ。これらはリユースが可能で、伐採した場所には植樹して森林の循環を図るサステナブルな取り組みになっている。
10年間で5万人以上を教えてきた「レコール」
11月14日に東京・国際文化会館で開催された会見で、「レコール」のアリー・ヴァラネ・デロム学長は、「今年、『レコール』は設立10周年。ジュエリーのあらゆる経験値の人々5万人以上を教えてきた。常設校はパリ、香港、上海にあり、世界中で移動講座を開催している。日本は初めて移動講座を行った場所。3回目を開催できるのを喜ばしく思う」とコメント。「ヴァン クリーフ」は1973年、フランスのジュエラーとして初めて日本上陸したブランドということもあり、深い関係がある。
特別展「極楽鳥」も開催
また、パリの「レコール」本校で行われたエキシビション「バーズ・イン・パラダイス」を新たな視点でキュレーションした特別展「極楽鳥」が23年1月20日〜5月7日、丸の内の「インターメディアテク」で開催される。同展は、「ヴァン クリーフ」と東京大学総合研究博物館の共催で、19世紀半ばから1960年代のさまざまなメゾンや作家によるジュエリー約100点が来日し、鳥の絵や標本などと展示される。入館無料。