ポルシェジャパンは、「ポルシェ(PORCHE)」と現代アーティストのダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)がコラボレーションした作品“ボンサイ 356(Bonsai 356)”を展示している。渋谷パルコでの展示を終え、ポルシェスタジオ銀座で11月27日まで、ポルシェスタジオ日本橋で28日〜12月4日に展示する。
“ボンサイ 356”は、1955年製の“ポルシェ 356 スピードスター”をベースに、日本の美意識「わびさび」を表現した駆動可能な作品だ。車の経年変化や摩耗を表すために、制作期間に約2年かかったという。リアエンジンのグリルには、盆栽を模したパテンドブランズのレルーフを施したほか、ヘッドライトカバーからナンバープレートまで、使い込まれたオリジナル部品を使用した。
インテリアは、小木"Poggy"基史と藤原裕とともに、使い込むほどに味わいの深くなる日本の伝統的なファブリックで構成。運転席と助手席、トランクカバーは、藍染めのパッチワークを使ったほか、ドアトリムやシートの縁には、藍染めの綿布を縫い付け、ルーフには日本製のデニムを使用した。
ダニエル・アーシャムは、「“356”は、ヘリテージブランドの原点として、『ポルシェ』の中でも非常に興味深い位置にあります。70年近い歴史を持つこの車には、私たちが知っている現代のポルシェブランドのルーツが最も純粋な形で含まれているのです」と語った。