伊藤忠商事は12月12日、米アウトドアカジュアル「エル・エル・ビーン(L.L.BEAN)」の日本市場におけるマスターライセンス権およびインポート商品の卸売り販売権を取得したと発表した。米エル・エル・ビーンインターナショナルと契約した。23年1月から美濃屋(岐阜市、木野村守彦社長)がライセンス商品の企画と卸売りを、サンリバー(大阪市、清水隆社長)がインポート商品の卸売りをそれぞれ担当する。現在、国内にある直営店28店舗やカタログ販売・EC事業はこれまで通り、エル・エル・ビーン日本支社(東京都武蔵野市、能登雅文社長)が運営する。
今回のマスターライセンス契約によって誕生する美濃屋のライセンス商品「エル・エル・ビーン ジャパンエディション」は、「ビームスビーミングストア」「フリークスストア」「アーバンリサーチ」などで売るほか、直営店でも扱う。サンリバーのインポート商品もセレクトショップやアウトドアショップなどで展開する。インポート商品はエル・エル・ビーン日本支社が直営店で売るものと同じだが、卸売り販路の拡大によって新しい顧客との接点を広げる。伊藤忠を通じて販売するライセンス商品とインポート商品で、5年後に売上高50億円(小売りベース)の規模を目指す。
伊藤忠は米国の大手SPA(製造小売り)のマスターライセンス取得に積極的で、今年に入って「フォーエバー21(FOREVER 21)」や「エディー・バウアー(EDDIE BAUER)」の販売権も取得している。