インターナショナル・ファッション・マガジンの「コモンズ&センス(commons&sense)」は今秋、表参道にコンセプトブティック「レッド、ゴールド&グリーン(Red, Gold & Green)」をオープンした。同誌はモードなファッションを取り上げるのに、同店で扱うのはナチュラルなコスメやフード。その経緯について佐々木香編集長は、「映画の『不都合な真実』(2006年公開)の頃から、実は環境問題や気候変動に向き合ってきた。『地球に負荷をかける第二の産業』とも言われるファッションを助長してきたかもしれないメディアだから、コロナ禍は本気で休刊も考えたが、散々悩んだ挙句に開くアプリはファーフェッチ(FARFETCH)で、『バレンシアガ(BALENCIAGA)』をチェックしてしまう(笑)。自分は紛れもない煩悩の塊だが、ファッション好きなら誰もがそんな一面を持っている。僕は、これからも洋服やスニーカーを買い続ける。だからせめてファッションじゃないもの、洗顔や歯磨き、入浴、食事では地球に良いものと考えた。ファッションの世界では、僕はこれからも公害的かもしれないけれど素晴らしいものを買い続ける。だから地球温暖化には、それ以外のところで協力したい」と話す。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。