「WWDJAPAN」は、11のトピックスから2023年を大胆予測する。トピックスは、デザイナーの就任・退任劇、国内トレンド、国内アパレル、海外ニュース、次世代富裕層、メタバース、スポーツ、サステナビリティ、Z世代、ビューティ業界のM&A、そしてヘアカラー。次世代富裕層以降のキーワードは、いずれも22年までに急速に広がり、ビジネスを語る上で欠かせないトピックスとなった(この記事は「WWDJAPAN」2023年1月2&9日合併号の抜粋です)。
向千鶴 編集統括サステナビリティ・ディレクター(以下、向):まずはそれぞれから見た2022年の話題をあげよう。ファッションからは次の3つ。①キノコレザーなど代替え素材は開発から実装へ、②業界内のアライアンスが活発に、③リペア、リセールが広がる。③は「ユニクロ」は世田谷千歳台店に期間限定でリペアやリメイクなどサービスを提供する専用スペースを設けたのが象徴的。
牧田英子ビューティデスク(以下、牧田):なるほど。ビューティでは①異業種・同業種のタッグが加速、②化粧品容器の水平リサイクル実現。環境に配慮した容器開発の進化も目をみはるものがあり、③持続可能な地域作り。③では未利用資源を活用した地域共創やブランド生誕の地を活性化する動きが目立っている。
向:スピードを持って課題解決をするために、協業や異業種と知見を共有することはサステナビリティ強化の必須条件とも言える。ファッション業界では協業の一歩手前、「何が課題で何をしたら良いか」を共有するという段階だと思う。それが2つ目にあげた「業界内のアライアンスが活発に」へつながっている。例えば、ジャパンサステナブルファッションアライアンス(JSFA)やマッシュスタイルラボのサステナブルアライアンス、日本プロフェッショナル販売員協会のサステナブル研究会などがそう。少し前なら互いの手の内を明かさないライバルが一つのテーブルについている、それはとても画期的なことだし、ここに業界の未来があると思う。持続可能な地域作りで特に注目しているのはどこ?
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