ファッション

コメ兵社長「会社のブランド力を高める」 銀座・中央通りに最高級店舗

 ブランド品リユース大手のコメ兵(名古屋市、石原卓児社長)は、19日に開店する「コメヒョウ ギンザ」を関係者に公開した。銀座2丁目の中央通り沿いの銀座英國屋跡地に、1・2階で544平方メートルの売り場を構える。最高級に特化したバッグ、アパレル、宝飾品、時計などをそろえ、平均商品単価は同社の店舗で最高の97万円になる。

 コメ兵は銀座5丁目のみゆき通り沿いに2011年から店舗を構えていたが、コンセプトを刷新した上で移転した。石原社長は「新しい銀座店は売り上げや買い取りだけでなく、コメ兵のブランド力を高めるための重要な店」と位置付ける。海外事業に力を入れる同社にとって、銀座の目抜き通りへの出店は国内客だけでなく、海外客に「KOMEHYO」の名前をアピールする拠点にもなる。

 移転前に比べて売り場面積はほぼ半減するものの、立地の優位性や新しい顧客の獲得、品ぞろえの格上げなどによって、売上高は同水準の30億円台を計画する。バッグや革小物では「ルイ・ヴィトン」「シャネル」「グッチ」などの人気ブランドの充実させるほか、「エルメス」に特化した小部屋を設けた。

 中央通りは名だたるラグジュアリーブランドの旗艦店や百貨店が並ぶ。石原社長は「今のお客さまは1次流通も2次流通も隔てなく行き来しながら楽しむ。お手持ちの品を買い取り店に持ち込むことも選択肢として定着している。中央通りというショッピングの動線上に、高いレベルの店舗とサービスを提供し、満足度を高めていきたい」と話す。店内には買い取りの窓口も4席設けて、市場価値の高い商材を集める場としても機能させる。

 コメ兵ホールディングスは今回のコメヒョウ ギンザだけでなく、アンティーク時計を扱う「シェルマン」をバーニーズ ニューヨークや三越銀座店の店内に出し、「ブランドオフ」の銀座本店をみゆき通りで営業するなど、銀座エリアに7店舗を運営する。

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