デサントジャパンが展開する「デサント」は、人気シリーズ「ムーブスポーツ(MOVESPORT)」を2023年春夏シーズンから新たなコンセプトのニューレーベルとして展開する。同時に新世代アスリートを集めた「ムーブスポーツ ユニット(MOVESPORT UNIT)」を発足させた。
スポーツの機能性に加えて、日常でも着用しやすいデザイン性を高めたレーベルに変える。スポーツシーンでは腕や足の動きやすさを出すために切り替えが多くなり、デザイン的に日常着にはなりにくかったが、それらを盛り込んだうえでデザイン性を高めて、アスリートのみならず、普段着としても取り入れてもらえるように作り込んだ。
小川典利大社長は、19日に行われた記者発表会で「これまでバラバラだった『デサント』のブランドイメージを『デサント』と『ムーブスポーツ』を切り分け、ブランディングし直してユーザーに向け発信していく」と語った。
記者発表会には新世代アスリートチーム、ムーブスポーツ ユニットのメンバーも登壇した。キービジュアルに起用されたX Gamesで日本人初のメダルを獲得した芝田モト選手(スケートボード バーチカル)、2020年東京オリンピック強化選手に選抜された大和晴彦選手(BMX フリースタイル)、昨年12月の「スポーツクライミング リードジャパンツアー大阪大会」で優勝した楢崎明智選手(スポーツクライミング)のほか、22年にグランプリファイナル出場を果たした渡辺倫果選手(フィギュアスケート)など、競技を問わず世界を目指す新世代アスリート8人をサポートする。
ファッションモデルとしても活躍する大和選手は「生地も良いけど、ジャストサイズでアレンジのしやすいアイテムがそろっていてコーディネートも楽しめそう。服が好きなのでその辺りでも何か協力できたら」とコメントした。芝田選手は「キービジュアルの撮影は冬に行われた。ずっと動いていたので汗をかいていたが、速乾性があって肌触りも良かった」と着心地を語った。トークセッションの後には柴田選手と大和選手によるスケートボート・BMXのパフォーマンスを披露した。
23年春夏シーズンはTシャツやカットソー、アウター、パンツなどのアパレル52型に加え、キャップやバッグなどのアクセサリー25型、計77型を企画した。19日から順次、販売を開始した。今後は新レーベルとして「ムーブスポーツ」を確立し、既存店だけでなく、ムーブスポーツ ユニットの選手たちのファンにも手に取りやすい販売の仕方も模索していく。