三菱電機は、東京・銀座の三菱電機イベントスクエア「メトアギンザ(METoA Ginza)」で1月26日から、プラスチックのリサイクルをテーマにした体験型イベント「そだてるタウン~リサイクル DISCO リサイクルも、ターンテーブルも、まわせばハッピー!~」をスタートした。会場の2階に昭和レトロな「ディスコ」に見立てた空間を用意。参加者は街作りの一員としてその中に入り、架空のキャラクター「DJ 工場長」の質問に答えたり、タブレットを手に音楽に合わせて踊ったりと、ゲーム感覚でリサイクルと循環型の街作りに参加する。
3階では「プラスチックリサイクル工場見学に参加している」という設定のもと、プラスチックを素材ごとに仕分ける選別技術のノウハウについてより具体的に体験を通して学ぶ。ここでも「DJ 工場長」が、音楽やグラフィックを用いて説明するため、子どもから大人まで楽しみながら技術を知ることができる。最後は理解度テストを受け、体験結果とテストの正解数に応じて認定証を受け取る。
家電業界は2001年に家電リサイクル法が施行されて以降、リサイクル・循環の仕組みを整えてきた。同社はリサイクルに関わる2つの工場を有し、そこでは冷蔵庫など家電製品を手作業による分解に始まり、磁石や振動、静電気などを使った金属との分別、プラスチックの種類ごとの分類やペレット化などを行っている。アトラクションでの体験は工場での作業を凝縮したような内容で、親しみやすいが内容は濃い。 プラスチック製品がどのようにリサイクルされて街に戻り、資源として循環し得る可能性があるかについて知るきっかけとなりそうだ。
イベント開催の背景について同社は、「普段何気なく捨ててしまっているプラスチックも、リサイクルをすれば 資源として循環できる可能性を秘めているんだ、という気づきを促し、来場者が身のまわりの製品一つひとつの環境への影響や、解決のための取り組みに関心を高めることを目指した」と話している。