ファッション

低気温で冬物好調、ユニクロ1月度は10.9%増 テコ入れ中の「無印良品」衣料品部門は13.3%減

 専門店チェーン、セレクトショップの2023年1月度売上高(既存店ベース)は、月半ばの気温上昇に苦戦した企業も一部あるものの、下旬の冷え込みで再度浮上したという声が中心だ。

 国内ユニクロは前年同月比10.9%増だった。「寒さが後押しして冬物の販売が順調だった」(広報担当者)といい、売れ筋はメンズ、ウィメンズのウォームパデッドのアウターやシームレスダウン、“ヒートテック”極暖。一部春物も動き出しており、昨年からのヒット商品“タックワイドパンツ”や薄手ニットの羽織物などが売れ筋。

 良品計画の「無印良品」は同3.3%減。苦戦が続く衣料品で2022年秋冬からテコ入れを本格化しているが、衣服・雑貨カテゴリーは同13.3%減となかなか浮上につながらない。特に婦人ウエアの動きが鈍かったといい、「月前半〜半ばの気温上昇が響いた」(広報担当者)。

 しまむらの「ファッションセンターしまむら」は同0.2%増と微増。ただし同社は12月21日〜1月20日期間で集計しており、1月下旬の気温低下の恩恵が入っていない数字となる。

 アダストリアは同5.3%増。サーバーへの不正アクセスを受け、自社EC「ドットエスティ」を18日からの8日間休止していた中でも前年実績を超えた。「物流システムを止めたことで実店舗への在庫補充も一部滞っていた。EC休止までの期間は、実店舗とECの累計で同10%増ペースで推移していた」と広報担当者。

 ユナイテッドアローズは同3.4%増。「気温の低下に合わせてセール売り上げが拡大した」(発表資料から)が、「値引率のコントロールやプロパー販売比率の向上」により、既存店客単価は10.8%増と手応えを得ている。


【WWDJAPAN Educations】
オンラインセミナーのご案内

「トップアナリストが見る小売業 日本マーケット2023年の展望」
オンラインセミナー

講義日時:
2023年2月28日13:30~15:30

 人々の生活や心理の変化をビビッドに反映する小売業にとって、アフターコロナの現状と未来を正しく認識することは不可欠です。小売業の最前線の事例を知るとともに、日本や世界の社会構造の変化、異業種で何が起きているかまで俯瞰することで、打つべき手が見えてきます。

 本セミナーではリテール分野を専門とし、的確な調査分析で支持を集めるクレディ・スイス証券の風早隆弘氏を講師に招き、小売業が進むべき針路を探ります。


詳細・お申し込みはこちら

※お申し込み、お支払いはPeatixでのお手続きとなります
※お申し込みは2月27日(月)12時をもって受け付け終了となります。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

27メディアが登場、これが私たち自慢の“ナンバーワン”【WWDJAPAN BEAUTY付録:化粧品専門店サバイバル最前線】

11月25日発売号は、毎年恒例のメディア特集です。今年のテーマは "ナンバーワン"。出版社や新興メディアは昨今、ウェブサイトやSNSでスピーディーな情報発信をしたり、フェスやアワードなどのイベントを実施したり、自社クリエイティブやIPを用いてソリューション事業を行ったりなど、事業を多角化しています。そのような状況だからこそ、「この分野ならナンバーワン!」と言えるような核を持てているかが重要です。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。