ケリング(KERING)は2月3日、ケリング ボーテ(KERING BEAUTE)の設立と新CEOにラファエラ・コルナッジャ(Raffaella Cornaggia)を任命したと発表した。コルナッジャCEOは「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」「ポメラート(POMELLATO)」「キーリン(QUEELIN)」のビューティ部門を率いるとともにグループのエグゼクティブ・コミッティーのメンバーとなる。
イタリア出身のコルナッジャCEOはミラノのボッコーニ大学を卒業。ビューティ業界で25年以上のキャリアを持つ。ロレアル(L’OREAL )でキャリアをスタートし、イタリアとフランスで10年間にわたり複数の職務を務めた後、「シャネル(CHANEL)」のメイクアップ部門マーケティング担当グローバル・バイスプレジデントに就任した。2008年、ヨーロッパ・中東およびアフリカ地域の設立と同時にエスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)に入社し、パリを拠点に「エスティ ローダー」と「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」のマーケティングを指揮した。その後、アジアに移り「エスティ ローダー」と「トム フォード ビューティ」のブランド開発担当シニアディレクターに就任した後、同地域の「M・A・C」担当副社長兼ゼネラルマネージャーに昇格。17年には、ニューヨークを拠点にシニア・バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーとして「エスティ ローダー」と「エアリン(AERIN)」のトラベルリテール事業のグローバル展開を指揮。20年に同ブランドのインターナショナル・シニア・バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーに就任し、米国とカナダ以外のグローバルビジネスを担当した。
ケリングのマネージング・ディレクターのジャン・フランソワ・パルー(Jean-Francois Palus)は、「ラファエラ・コルナッジャは、各ブランドにとって戦略的に重要と捉えるこの分野で豊富な経験を有しており、彼女を迎えられることを光栄に思う。グループのブランドがビューティ分野で潜在能力を発揮できるよう、グループ内でこの新しい専門分野を構築していく」とコメントした。