ファッション

130周年「プチバトー」の23年春夏 環境に配慮した素材の採用率が約82%に

 今年創業130周年を迎える仏ベビー&キッズブランド「プチバトー(PETIT BATEAU)」が、アニバーサリーの第1弾となる2023年春夏コレクションを発表した。“ミストラル(MISTRAL)”というフランス南東部のカマルグ周辺の地中海に吹く寒冷で乾燥した北風を着想源に、空や風、海を思い浮かべるようなペールトーンのブルーやピンクを用いた爽やかな印象のアイテムがそろう。ベビーやキッズの気分も上がる花や雲、ボート、魚、鳥といったモチーフ柄などは、海や水を守りたいというブランドの強い思いを込めている。また、アニバーサリーロゴをのせたパジャマや肌着、セレモニー向けのデイウエア、日本限定商品なども段階的に販売する予定だ。

 1893年にフランス・トロワで誕生した「プチバトー」は、時代に合わせたベビーウエアの素材や着心地を探求し、世界を代表するベビー&キッズウエアブランドとなった。さらに最近では循環するもの作りやサービスを掲げており、特に環境に配慮した素材の開発を進め、シーズンごとに採用率を高めている。23年春夏に関しては、対前年比35ポイント増になり、中でも、春夏シーズンに多いオーガニックコットンは最大の同36ポイント増になった。この他にも、ペットボトルや廃棄した繊維を再利用したリサイクル素材や、水とエネルギーの消費を削減しし生産するデニム、ユーカリなどの木材を無害な溶剤で溶かして繊維にしたコットンリヨセルを積極的に用いている。2年後の25年春夏には、全ての商品にそうした素材の採用を掲げている。

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