毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2023年2月13日号からの抜粋です)
小田島:シーズン初めの売れ筋特集ですが、どこを取材しましたか?
牧田:「イプサ(IPSA)」青山店です。半期ごとのベスコスでも総合部門で必ず上位に上がってくるので、「イプサ」の中での売れ筋が気になりました。青山店にも興味があったので、この機会に取材しました。
小田島:今まさに2月27日号付録のビジネスリポートを作っていますが、「イプサ」の“ザ・タイムRアクア”はヒット商品ランキングで不動の1位。毎回画像を表紙に掲載していますが、いつまで首位をキープするのか個人的にも注目しています。
牧田:“ザ・タイムRアクア”は容量も多いし、さっぱりしているので、男性も含めて幅広く支持されているんですよね。でも今回、青山店の1位は“ME”でした。青山店は肌測定器「イプサライザー」で肌測定をして、16種類の中から自分の肌に合った“ME”を見つけるためのゆったりしたスペースが設けられているんです。来店の度に肌測定して、より適した“ME”を得られます。逆に、セルフではなかなか選べない商品なので、青山店で1位なのは納得でした。
小田島:“ME”は、かつての“メタボライザー”ですよね。私も20代のときに使っていました。当時は確か6種類。ものすごいロングセラー商品ですね。自分の肌に合うのをリピートしてもらうのでなく、都度合うものを探すというのは、買う方としてもなかなかの手間ですし、売る方も効率を求めたら種類は減らしたいはずなのに、すごいですね。
牧田:確かに一つのスキンケアアイテムで16種類も用意しているのは「イプサ」の“ME”くらいですね。小田島さんはどこを取材したのですか?
小田島:私はトレンド感満載の「ウィゴー(WEGO)」です。ライトグリーンのボレロが1位。春らしいですし、インナーとしてキャミソールやタンクトップがすでに好調だそう。それらの上に羽織るようなアイテムが春の本命になりそうです。
牧田:ライトグリーンのトップスだと、ヘアカラーも明るめが良さそうですね。アイライナーの色も遊べそうです。トレンド服と合うメイクも気になりますよね。次回はヘアカラーやカラーコスメの売れ筋を調査してみます!