マッシュホールディングスやジュンなど4社が出資し運営するEC「スタイルヴォイス ドットコム(STYLEVOICE.COM以下、スタイルヴォイス)」は、オリジナルのウィメンズブランド「ソリン(SORIN)」を2023年春夏に立ち上げる。3月17日から同ECの他、マッシュグループのEC「ウサギオンライン(USAGI ONLINE)」、「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」などで販売する。
“モダン コントラスト スタイル”をコンセプトに、主に20〜30代の女性に向けてオン・オフの垣根を越えておしゃれを楽しめる服を提案する。ブランドディレクターは、これまで百貨店コンテンポラリーブランドで経験を積んだ30代の女性が就いた。ファッションビルなどに店を構えるウィメンズブランドと価格は同等程度に抑えながら、映画やアートに着想したテーマやデザインで差別化する。
23年春夏は米国の映画「ブラックスワン」を題材に、物語の中で主人公のバレリーナ・ニナが見せる純粋さ、怒り、葛藤を、白、赤、黒のカラーで表現した。商品ラインアップは40-50型。Tシャツの腰の部分にギャザーを寄せたシャツ生地を巻きつけたようなデザインのトップス(1万500円)など、単品で映えるデコラティブな商品が多い。スタイリングでは「ガーリッシュとモード」「フォーマルと遊び心」といった相反する要素のコントラストを楽しむ。首周りにドライバーズニットのデザインを取り入れたトップス(1万2500円)に、ボトムスはチュール素材のロングスカート(1万3500円)の上からタフタ素材のミニスカート(1万2500円)を重ねて提案する。商品価格帯はコート2万2500〜3万5000円、ジャケット1万4500〜1万8000円、スカート1万1800〜1万4000円、パンツ9000〜1万4500円、ドレス9800〜1万7000円、ブラウス1万800〜1万4500円。
「スタイルヴォイス」はモデルやタレントなどを前面に立てたブランドを開発・販売してきたが、今春からこの方針を転換。「独自のコンセプトやデザイン性などを深めたオリジナルブランドのモール化を進め、より高感度な女性を取り込んでいきたい」と川越のぞみスタイルヴォイスPRは話す。「ソリン」はその第1弾となり、初年度売上高は2億円を目指す。