メルセデス・ベンツ(MERCEDES-BENZ)は、「モンクレール(MONCLER)」のコラボレーションプロジェクト「モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS 以下、ジーニアス)」で、クロスカントリーSUVの“Gクラス”とコラボレーションした「プロジェクト モンド G(Project Mondo G)」を発表した。
2023-24年秋冬ロンドン・ファッション・ウイーク期間中の2月20日に行われた「ジーニアス」のイベントでお披露目された「プロジェクト モンド G」は、制作期間1年以上を費やしたというアート作品。4つのタイヤやルーフ、サイド、バッグの車体を覆うのは、光沢感のあるシルバーのキルティング。ルーフ部分には、「モンクレール」のロゴ付きの巨大ジッパーを施している。総重量は2.5トン。
メルセデス・ベンツ・グループのブリッタ・ゼーガー(Britta Seeger)取締役は、「われわれはメルセデスが持つDNAと人々の関心を引くデザインパートナーを掛け合わせ、“創造的な摩擦”を生み出す機会を探索している。理想のパートナーと取り組むことで、当社のデザイナーは自身の能力をさらに伸ばし、新たなアイデアや考えを学ぶことができる。会社としても、クリエイティブ面での視野を広げ、新たな領域の顧客にリーチできるだろう」と期待する。
最近の取り組みとしては、昨年にデザイナーのヘロン・プレストン(Heron Preston)とコラボし、廃棄予定のエアバッグで製作したアパレルコレクションを発表した。これはメルセデスのエアバック特許取得50周年と、“Sクラス”へのエアバッグ搭載を記念して製作されたもので、メルセデスの安全試験施設で実施するテスト用のエアバッグを用いて3ルックをデザイン。また、デジタルのコレクションアイテムのクリエイションを手掛けるブランド「スーパープラスチック(SUPERPLASTIC)」や、「オフ-ホワイト ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」の創業者で、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の前メンズ アーティスティック・ディレクターの故ヴァージル・アブローらともコラボレーションしてきた。なお、メルセデスは、近日中に新たなパートナーとの協業を発表する予定だという。