REPORT
夕暮れの霧を柔らかい素材と色でセンシュアルに表現
「ケービーエフ」がショー会場に選んだのは渋谷の宮下公園。雨上がりの涼しい夕暮れは、テーマにした「フォグ(霧)」にふさわしい幻想的な空間だ。今回は初のメンズモデルを登場させ、ユニセックスでコレクションを披露した。
シルエットはゆったりとしたオーバーサイズ。濁ったブルーやグレー、ベージュなどのカラーパレットに、ファーやモヘアなどの輪郭がはっきりしない素材使いが、柔らかくセンシュアルな雰囲気を醸し出した。また、コレクションのカギになったのはユニークなスタイリングだ。キャメル色のウールジャケットをワイドパンツにインしたり、サスペンダーでウエストがぶかぶかなワイドパンツをサスペンダーで吊るしたりと、だぼっとしたシルエットを強調した。
フィナーレでは、黒いロングガウンとシルバーのシューズを着用したモデルが大行進。彼らが白い霧に包まれ消えていくドラマチックな演出で幕を閉じた。
メンズモデルの起用についてデザインチームは「お客さまからの要望があり、現在もウィメンズを購入される男性客がいる。ブランドとしてメンズラインをスタートするのではなく、女性も男性も楽しめるジェンダーレスな服を提案したい」と話した。