ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週は、海外大手企業の好決算の理由を分析する。(この記事はWWDジャパン2023年3月6日号からの抜粋です)
【賢者が選んだ注目ニュース】
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グローバル美容大手企業の2022年下半期の決算が出そろった。「BeautyTech.jp」では、上半期、下半期で大手6企業(ロレアル、ユニリーバ、エスティ ローダー、P&G、資生堂、LVMH)の動向を経営コンサルタントの秋山ゆかり氏による執筆で掲載している。今回は3月6日と8日に掲載予定だが、大きなトレンドからいうと、パンデミック後、もはや負けようがない勝ちパターンに入っていると感じさせるのが、純利益が前期比22.6%増のロレアルと経常利益が前期比23%増のLVMHだ。
LVMHは美容だけではないが、この2社には多くの共通点がある。ひとつは、デジタルやサステナビリティ分野に早くから投資し、多くのベンダーやスタートアップとも連携し、社内に多くの知見をためている点だ。これがグローバル展開におけるオムニチャネルや、データドリブンな意志決定、サプライチェーンの効率化を加速。さらにはそのデジタルに関する知見と、R&Dの力で、めざすサステナビリティ指標に着々と近づいている。
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