セブン&アイ・ホールディングスは祖業であるイトーヨーカ堂創業者である伊藤雅俊・名誉会長が3月10日午前11時55分に老衰のため死去したと発表した。98歳だった。葬儀は近親者で済ませた。喪主は長男の裕久(やすひさ)氏。
伊藤名誉会長は、1958年にヨーカ堂(現イトーヨーカ堂)を設立、その後はイトーヨーカ堂を日本を代表するスーパーに育て上げ、ファミリーレストラン「デニーズ」を立ち上げたほか、傘下で鈴木敏文氏が立ち上げた「セブン-イレブン」は世界を代表するコンビニエンスストアへと成長。1992年にイトーヨーカ堂の社長を鈴木敏文氏に譲った後も、日本の最有力小売企業であるセブン&アイグループの成長を支えた。名実ともに日本を代表する小売企業の経営者だった。
セブン&アイ・ホールディングスは3月9日に、イトーヨーカ堂のリストラと、4月1日付で伊藤名誉会長の次男の伊藤順朗・取締役常務執行役員(64)を代表取締役専務執行役員に昇格させることを発表していた。