「エルメス(HERMES)」は3月25日、東京で2023年春夏メンズ・コレクションのファッションショーを中核とするイベント「スプラッシュ 東京」を開催した。
2023年春夏メンズのファッションショーは、昨年6月にパリで発表したコレクションを再構成しただけでなく、「スプラッシュ 東京」ならではのスタイルを追加。夏の日差しを浴びたり反射したりの情景を想起させる明るいカラーパレットのスポーツウエアに、ダークなブラウンを主体とするチェック柄のジャケットやショートパンツを加え、年齢や志向を問わず、幅広い男性が楽しめるバリエーション豊かなラインアップを提案した。ランウエイと同じ格子柄の開襟シャツにはリラ色のサマーブルゾンを合わせ、ネオプレンのようなテクニカル素材を使ったスポーツサンダルやスニーカーをコーディネート。一方、ジャケットのチェック柄は開襟シャツ同様、水の中で歪んでいるような“ウォーターエフェクト”モチーフ。こちらはダークブラウンなどの大人っぽいカラーパレット。レザーのグルカサンダルを合わせて、リラックスムードのドレスアップを打ち出す。終盤は、バブルガムピンクやメロングリーンなどの鮮やかなカラーをテクニカルファブリックの“トワル・ペルランゴ”にのせて、軽やかなウインドブレーカーやバケットハットなどに仕上げた。タツノオトシゴなどの海洋生物のモチーフとカラフルな色彩は、ビッグバッグにも健在。当日は曇天で肌寒かったからこそ、一日も早い夏の到来を期待させた。
「エルメス」のイベント「スプラッシュ 東京」から
ファッションショーには、東京ならではのセレブリティーを起用した。俳優の賀来賢人や町田啓太のほか、SixTONESのジェシーも登場。プロサーファーの平原颯馬や競泳の入江陵介と松田丈志は、「スプラッシュ 東京」らしい人選だ。メンズのアーティスティック・ディレクターを務めるヴェロニク・ニシャニアン(Veronique Nichanian)は、真っ赤なGジャン風のスエードブルゾンでフィナーレに登場。ゲストの拍手に応えるように何度も手を振って、ファッションショーは大歓声の中で終了した。
ショーが終わると、700発の花火が打ち上がり、パーティータイムが始まった。グラフィックアーティストでアートディレクターのYOSHIROTTENが手がけた会場は、ファッションショーのオプティミスティック(楽観的)なカラーパレットのネオンサインが眩しい空間。ダンサーも登場したライブパフォーマンスのほか、オリジナル・ラブの田島貴男のライブパフォーマンスで会場は夜遅くまで盛り上がった。
「エルメス」のイベント「スプラッシュ 東京」から