コーセーのハイプレステージブランド「コスメデコルテ(DECORTE)」が “大谷翔平効果”で売り上げを伸ばしている。大谷選手が同ブランドの広告モデルとしてCMやポスターに登場した初日(3月16日)の新規購入者数は通常時の3.6倍(単日)で、1週間単位でみても新規購入者は過去最高の70%増を記録した。コーセー担当者によると「平日にも店頭には行列ができ、整理券を配布し対応している店舗もある」という。
米MLB「ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)」に所属し、3月8〜22日(日本時間)に行われた2023年ワールド・ベースボール・クラシック(World Baseball Classic、以下WBC)では投打の二刀流で日本を優勝に導き自身も大会MVPを獲得した大谷選手。大会期間中、SNSに投稿された大谷選手のロッカーに「コスメデコルテ」アイテムが置かれていたこともファンの間で話題になっていたこともあり、WBC期間中に行われたCM起用発表とCM&キャンペーンの開始は大きな反響を呼んだ。
ブランドの主軸商品であり大谷選手出演CMにも登場する“リポソーム アドバンスト リペアセラム”の購入者に先着でプレゼントしている、大谷選手のサインプリントが入ったオリジナルフェイスタオルも想定より早いペースで配布が進んでいる。特徴的なのは男性客の増加で、過去のキャンペーンや商品リニューアル時にもなかった現象だという。
大谷選手とコーセー2023年からグローバル契約を結んでおり、「コスメデコルテ」以外にも、2月から「雪肌精(SEKKISEI)」の日焼け止めのビジュアル&CMに登場している。そちらにも“大谷翔平効果”は広がっており、ビジュアルを解禁した2月の時点で日焼け止めの売り上げが前年比2倍を記録しているほか、WBC後の日別の平均売り上げも2倍に伸長。特に大谷選手の等身大POPを設置している店舗の売り上げが好調だという。