ファッション

「H&M」がオスロに初のビューティ旗艦店をオープン ネイルやアイラッシュのビューティバーも併設

 「H&M」は今春、日本未上陸のコスメライン「H&Mビューティ」の世界初となる旗艦2店舗をノルウェー・オスロにオープンする。5月14日にオスロ中心部のカール・ヨハン通りに1店舗目を、5月25日にエリア最大のショッピングセンターであるオスロ シティに2店舗目を出店する。

 ビューティ旗艦店は既存の「H&M」ストアに併設するが、大通りに面した専用のエントランスを構え、店舗面積は約300平方メートルと従来の約2倍の広さに拡大する。自社ブランドに加え、カラーコスメを中心に地元のスカンジナビアンブランドなど約80ブランドを取り扱う。また、ネイルやアイラッシュ、アイブロウのサービスを提供するビューティバーも備え、美容アドバイザーが常駐する。

 キャサリン・ウィグゼル(Cathrine Wigzell)「H&Mビューティ」ジェネラルマネージャーは、「この3年間、『H&M』は美容カテゴリーに重点を置くため専門家を招いてビューティ部門を独立させ組織の構築に取り組んできた。ビューティは成長市場であり、顧客からの需要も非常に大きい。同店でより価値のある美容体験を提供することが目的」と話し、ビューティを含めたトータルファッションの提案を目標に掲げる。

 今回新たに「アナスタシア ビバリー ヒルズ(ANASTASIA BEVERLY HILLS)」「スマッシュボックス(SMASH BOX)」「KVD」「オリジンズ(ORIGINS)」「パッチロジー(PATCHOLOGY)」「バイビー(BYBI)」「マンデー ヘアケア(MONDAY HAIRCARE)」「エスカーダ(ESCADA)」「ジューシー クチュール(JUICY COUTURE)」などをラインアップに加え、旗艦店限定で米国発「フーダ ビューティ(HUDA BEAUTY)」「カヤリ(KAYALI)」「ウィッシュフル(WISHFUL)」も導入した。

 「『H&Mビューティ』は顧客の半数を35歳以下が占め、新規顧客の半数をZ世代が占める。ローカルブランドを取り揃えつつ、新しいものが好きな若年層を満足させる新しいブランドを常に探している」とウィグゼル=ジェネラルマネージャーは述べた。

 4月20日には、初の自社開発・製造によるブランドでありZ世代をターゲットにした「オー ヘイ ヒーロー(OH HEY HERO)」をスタートする予定。同ブランドはビーガン処方のボディーローションやハンドクリーム、シェービングジェルなどをそろえる。

 業界筋によると、両旗艦店の年間売上高はそれぞれ250万〜350万ユーロ(約3億3000万〜4億6200万円)に上る可能性があるとみられている。

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