フランス発のスポーツのSPA(製造小売り)であるデカトロン(DECATHLON)が、国内初のメディアプレビューを開催した。主軸となるアウトドアに加えて、自転車やキックボードを扱う“モビリティプロダクト”、ランニングやフィットネス用品の“アーバンスポーツ”の3カテゴリーを紹介した。
同社は2017年に国内ECをスタートし、19年には兵庫県の西宮に、20年には千葉県の幕張に大型店舗を出店した。コロナの影響もあり、昨年夏に両店を閉店し、現在までECに注力していたが、市場拡大のため、今後は卸売りにも力を入れる。関係者へのプロモーション強化のため、国内拠点を兵庫から東京に今春移したほか、マーケティングの強化およびメディアとの関係構築にも注力する。
今シーズンのアウトドアのキーワードは“イージーキャンプ”。両側からひもを引っ張るだけで設営できる“ワンタッチテント”(2人用2万7900円税込、以下同)や、ハンドポンプで空気を注入して設営するファミリー向けの“エアーテント”(4人用1ルーム6万9900円)など、手軽に準備と片付けができるギアをそろえる。ほかに虫除けネット付きの2トーンカラージャケット(8990円)やLサイズで220グラムの超軽量の防水ジャケット(9990円)など、高機能ウエアを値ごろな価格で用意する。
同社は1976年、創業者のミッシェル・ルクレックが“より多くの人が気軽にスポーツを楽しむこと”を目指して北フランスのスポーツ店としてスタートした。創業から40年以上が経った今、全世界に1700以上の店舗を持ち、10万人のスタッフを抱える。2021年の売上高は前年比21.3%増の138億ユーロ(約2兆382億円)だ。全70のカテゴリーを持ち、年間約3600型を製造する。