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立体ポケットを備えたウエアが、トレンドアイテムに仲間入りしました。ポケットのサイズは特大で、数も多めが今の気分。釣り用ベストやアウトドアウエアから発展する形で、ラグジュアリーブランドによる提案も相次いでいます。
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が披露したミニ丈のセットアップは、上下あちこちに大ぶりの立体ポケットをオン。めりはりを出しつつ、キュートさを添えています。今回は、コレクションの来場者スナップから、ジレ(ベスト)やミニ丈ボトムス、カーゴパンツのポケットスタイリングをご案内します。
着回しに便利なジレも
ポケット投入でワークウエアな印象に
着回しのムードチェンジに重宝するジレは、人気が続いています。起伏に乏しいシンプルなタイプも、ポケットがあれば立体感がアップして、釣りやミリタリーベストのようなアウトドア要素も加わります。
「ミュウミュウ(MIU MIU)」のショー会場でキャッチした彼女は、ブラウンレザーのジレを着用。裾まわりに張り出したビッグポケットは、まるでポーチのよう。立体感が強まったおかげで、スレンダーなボディーラインも引き立ちました。シアーなワンピースの上から重ねて、素肌が透けすぎるのをブロック。手に提げたバッグも全体に調和しています。
2枚目も「ミュウミュウ」のショー会場から。ジレ風ワンピースに、ミリタリームード漂うフラップ付きポケットを携えた装いが目を引きます。ビンテージ加工を施したようなレザーがタイムレスな雰囲気を醸し出し、味わい深さが増しました。これだけポケットが豊富だと、バッグは小ぶりでOK。手ぶらに近い感覚で軽快に動けます。
程よい“ずれ感”とタフさ生む
ミニ丈ボトムス
マイクロミニのボトムスはキュートさ抜群ですが、着こなしがワンパターンになりがち。でも、目立つポケットを備えていれば、プレイフルなムードが漂います。適度にタフさも出るので、全体のバランスが整うお役立ちディテールです。
「フェンディ(FENDI)」のショー会場で目を引いたのは、ミニスカートを重ね着した、意外性のあるレイヤードルック。レースのスカートの上にレザーのマイクロミニを重ねて、異素材ミックスをうまく生かしています。面積の狭いスカートには、ポケットを2個も装備。大きさや位置をずらすことで、さらにインパクトを強めました。
2枚目の写真、「ミュウミュウ」の会場で女性がまとっていたのは、ダブルポケットをフロントにあしらったマイクロ丈のショートパンツ。白いアンダーウエアをウエストからのぞかせるのが「ミュウミュウ」流の“Y2K”アレンジ。センシュアルなシアーなトップスが、タフなショートパンツとの適度な“ずれ感”を生んでいます。
カーゴパンツはコンパクトトップスで
めりはりを強調
立体ポケットがポイントのカーゴパンツは、春夏のビッグトレンドに育ちつつあります。派生タイプとして、デニムパンツにも飛び火。どんなタイプでも立体ポケットを添えれば、カーゴパンツのように映ります。もともとワークウエアのデニムパンツだけに、相性は抜群です。
カーゴパンツっぽく見せるには、ポケットの大きさが肝心。「ディーゼル(DIESEL)」のショー会場でキャッチしたルックは、ポケットサイズが特大。ボリュームアップした効果で、レッグラインがシャープに映ります。パンツにボリュームがあるので、トップスはコンパクトに整えると、上下でめりはりが出ます。足元はメタリックなポインテッドトゥで、リッチ感を添えました。
同じく「ディーゼル」のショー会場でキャッチしたデニムパンツコーデは、ハイレグのスイムウエア風ボディースーツとの組み合わせで、大胆かつモードな着こなしに。立体ポケットのおかげで足がすっきり見えます。こちらもトップスは、ボディーコンシャスが決め手。ボディコンアイテムを持ってきても、カーゴデニムパンツのおかげでトーンダウンされる仕掛けです。
目立つポケットは装いに立体感や遊び心を加えてくれるので、スタイリングにメリハリが出ます。ジレやミニボトムス、カーゴパンツといった見慣れたアイテムも、特大ポケット付きならトレンド感がアップ。着こなしに差がつくこと、うけあいです。