モノを売るだけでなく、場の提供を通してコミュニティーを形成していくことは、ファッションやビューティのブランドや小売りにとって今や欠かせないものになっている。他方、アウトドアのブランドや小売りは、そういったコミュニティー形成に長けているケースが多く、非常に参考になる。今回は“ウルトラライトハイキング(以下、UL登山)”という、装備の軽さを追求する登山スタイルで非常に熱量の高いファンを多数抱えているブランド、「山と道」のコミュニティー運営の手法をリポートする。(この記事は「WWDJAPAN」5月8日号からの抜粋です)
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UL登山を伝えていくため、「山と道」は台湾を含めた7拠点で、「山と道HLC(ハイクライフコミュニティ)」を組織している。各地のHLCでは、そのエリアでアウトドアシーンを盛り上げるショップオーナーなどとアンバサダー契約を締結。アンバサダーはUL登山とは何かを伝える座学講習会や、1泊2日の山行、2泊3日以上の山行応用編などを立案し、UL登山の手法や魅力を伝えている。UL登山入門者が、順を追ってステップアップできるようにプログラムを作っているところがポイントだ。
入門講座では装備を計量しリスト化
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