デサントの2023年3月期連結業績は、純利益が前期比69.4%増の105億円だった。最終利益としては過去最高を更新した。「デサント」「ルコックスポルティフ」など主力ブランドの日本、韓国、中国での業績回復に加えて、中国の持分法適用会社の株式取得に伴う差益など特別利益21億円を計上したため。
売上高は同10.8%増の1206億円だった。コロナからの回復が顕著で、日本事業が同6.4%増の527億円、韓国事業が同7.7%増の578億円だった。中国事業は複数の持分法適用会社で運営しているため、売上高がそのまま連結業績には反映されないが、現地売上高は182億円増の724億円と大きく伸びた。日本では同社の区分でDTC(Direct To Consumer)と呼ぶ直営店や自社ECなどの顧客直結の売上高の割合が3ポイント増の42%に高まった。営業利益は同51.7%増の77億円になった。
今期(24年3月期)は売上高で前期比5.3%増の1270億円、営業利益で同9.1%増の85億円、純利益で同4.3%増の110億円を見込む。