インフルエンサーEC支援のエニーマインドグループはこのほど、インドネシアのスタートアップ企業DDI(PT Digital Distribusi Indonesia)を買収する。DDIは2019年10月に設立、ITから流通、マーケティングまでECバリューチェーン全体を支援するECイネイブラーと呼ばれる事業モデルを展開しており、直近の2022年12月期の売上高は前期比3倍増の17億8300万円と急成長している上、営業利益は4600万円、純利益は4300万円とすでに黒字化している注目のスタートアップ企業だ。
創業者のタトゥム・ケンバラ(Tatum Kembara)CEOは、ハーバード大学で修士を取得後、経営コンサルティングのA.T.カーニー、インドネシアの大手ECのBlibliを経て、19年10月にDDIを設立した。買収金額は507万ドル(約6億7500万円)で、全株式を取得し、完全子会社化する。
また、買収後もDDIの経営陣は変わらず、ケンバラCEOはエニーマインドグループのマネージングディレクターとして同社の経営陣にも加わる予定。
エニーマインドは現社長CEOの十河宏輔氏が2016年にシンガポールで創業。インフルエンサーマーケティングから生産、ECサイトの構築・運用、在庫管理、データ分析まで一貫型のEC支援サービスを日本及びASEANで展開している。23年1〜3月期の業績(IFRS)は売上収益が前年同期比27.4%増の65億円、営業損益が6000万円の赤字(前年同期は1億4800万円の赤字)、純損益は1億100万円の赤字(前年同期は6400万円の赤字)だった。