「エンダースキーマ(HENDER SCHEME)」は、“物々交換”をコンセプトとした東京・蔵前のギャラリー「隙間」の展示第8弾として、フランス人アーティストのジュリアン・コロンビエ(Julien Colombier)による「ホープパンク(Hopepunk)」を5月20〜28日に開催する。
同展は、コロンビエの日本では約7年ぶりとなる個展で、アイコニックな花をモチーフにした新作を発表する。日本で経験した出来事や生け花、日本と自身の関係性、それらがどのような影響を与えてきたかを探るように作った、挑戦的な作品だという。
1972年生まれのコロンビエは、フランス・パリを拠点に活動し、ブラックキャンバスにパステルやチョーク、アクリルを用いた絵画を描くことで知られる。幾何学的なモチーフや植物を緻密に描き、抽象的でグラフィカルな作風が特徴だ。「フェラガモ(FERRAGAMO)」の2022年春夏リゾートコレクションでコラボレーションアイテムを発表するなど、ファッションブランドやクリエイターとも積極的に協業している。
同氏は開催にあたって、「幼い頃より、日本への憧れはいつも私の記憶の中にあった。日本の文化は強いアイデンティティーがあり、着物から漫画まで、それはあらゆるものから受け取ることができる。日本の文化、芸術は、世界のクリエイターに影響を与えていることに疑いはない。現代のアーティストである私は、ずっと『日本』からインスピレーションを受け続けている。今回の展示によって、長い年月を経て、東京に戻ることができたことは喜ばしい事実だ。最後の日本での展示は2016年であり、それ以来、幸運にもカルチャーを発信する施設やメゾンブランドでの個展など、さまざまなプロジェクトに携わってきた。私は、これら全てから受け取った影響を作品の発展に還元し、みなさんにその成果を発表する」とコメントした。
■ジュリアン・コロンビエ「Hopepunk」
会期:5月20〜28日
場所:隙間
住所:東京都台東区蔵前3-11-2 1F
営業時間:12:00〜19:00