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ユニチカ子会社が3Dプリンタを使った「自助具」開発、温めると変形できる独自素材活用 就労支援施設とも連携

ユニチカの繊維子会社ユニチカトレーディングは、3Dプリンタで設計・生産する形状変形が可能な自助具「くぅぽの」の販売を開始する。同名の情報発信型の通販サイトも開設し、全国の介護用品のカタログ販売事業者やリハビリテーション施設、福祉ホーム、関連団体に向けて商品を発信する。

自助具とは、障害や病気で身体の不自由な人の、日常生活や動作を補助するための道具を指す。障害の種類などによって求められる機能や形状が異なるため、設計や生産ロットを柔軟に対応できる3Dプリンタの活用が進んでいる。ユニチカトレーディングは、親会社のユニチカが開発した約45度以上に温めると形状を変えられる3Dプリンタ用の特殊なポリエステル樹脂フィラメント「TRF+」を活用、既製品でも使用者によって調整できる自助具を開発する。

製品の企画・設計は作業療法士が監修し、3Dプリンタでの造形・仕上げは奈良県の就労支援施設「Good Job! センター香芝」に委託する。ユニチカトレーディングは「くぅぽの」の利用者が増えれば増えるほど、就労支援施設に仕事と対価を還元できる仕組み化を目指す。まずは食事のサポートを主としたユニバーサルデザインの固定具3タイプを販売する。

「くぅぽの」は、自然やありのままという意味のハワイ語に由来する。今後は既存のアイテムの改善も行いつつ、作業療法士やNPOとも連携し、新しい「自助具」の開発を強化していく考え。

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