「リーバイス(LEVI’S)」は5月19日(現地時間)、アイコンジーンズの“501”の150周年を祝うイベント「ザ・リーバイス・501・エクスペリエンス」を開催する。18日には、プレスにイベントの中身を公開した。
27日までのイベントは、貴重なアーカイブ展示のほか、ポップアップ、デニムのカスタマイズファクトリー、ワークショップ、カフェなどで構成。アーカイブは1800年代の歴史的な遺産のほか、ローリングストーンズやローリン・ヒル(Lauryn Hill)、パティ・スミス(Patti Smith)、ゲイであることを公表したサンフランシスコ市長のハーヴェイ・ミルク(Harvey Milk)、スティーブ・ジョブス(Steve Jobs)が実際に着用したデニムを公開。日本にまつわるデニムでは、日本人愛好家から買い取った貴重なジーンズのほか、ビームスとタッグを組んで制作したデニムも並んでいる。
カスタマイズでは、150周年限定品を含む現行のコレクションに簡単な刺しゅうやワッペン、ステンシルを施すことができるショップから、1時間に1人だけ501の色からレーザーで施すウオッシュや柄、ダメージ、ペイント、箔プリントまでをフルオーダーできる特別なファクトリーをオープン。後者は要予約制で、フルオーダーの501と藍染のTシャツを300ドル(約4万円)で手に入れることができる。ここで期間中に制作するデニムは150本で、それぞれにナンバリングを施すという。
イベントは“501”が誕生したサンフランシスコにオマージュを捧げるもので、全世界は循環しない。ただ「リーバイス」は、一部展示やカスタマイゼーションについては、日本を含む世界の20都市で何らかのイベントを計画している。また世界最大級のヒップホップ・フェスティバルの「ローリング ラウド(Rolling Loud)」と協業するイベントについては、“501”のリベットの特許申請が受理された1873年の5月20日にちなんで今月20日、サンフランシスコのほか、ロンドンとパリ、そして東京でコンサートイベントを開催予定だ。
「リーバイス」は今年いっぱい、さまざまなイベントやプロモーションで“501”を盛り上げる。同ブランドは今年、全世界の“501”の売り上げをコロナのパンデミック前の170%に相当する8億ドル(1060億円)と見込んでいる。