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メディアアートの先駆者ダラ・バーンバウムの個展がプラダ 青山店で開催

プラダ(PRADA)」は、展覧会「ダラ バーンバウム(DARA BIRNBAUM)」をプラダ 青山店で開催する。会期は6月1日から8月28日まで。

ダラ・バーンバウムは、1946年生まれ、ニューヨーク出身のアーティスト。ビデオアートやテレビ、音楽、そして通信技術の文化的な交わりを掘り下げることで、アートとマスメディアの概念に挑戦する作品を生み出してきた。

同展では、米ニューヨーク近代美術館(MOMA)で長年キュレーターを務めたバーバラ・ロンドン(Barbara London)によるキュレーションのもと、バーンバウムが1979年から2011年までに手掛けた4作品を展示する。

「キス・ザ ・ガール:メイク・ゼム・クライ(Kiss the Girls: Make Them Cry)」は、かつてテレビで人気を博したアメリカの長寿ゲーム番組「ハリウッド・スクエアーズ(Hollywood Squares)」の画像を編集した作品。出演する女性たちの型にはまった身ぶりや表情のみを抽出し、テレビの文脈から切り取ることで強調している。

4つの媒体を使った「アラベスク(Arabesque)」は、ロマン派の作曲家夫婦、クララ・シューマンとロベルト・シューマンの活動と、それぞれが残した功績を考察する作品だ。同作は、ロベルトが妻に捧げた「アラベスク ハ長調 Op.18」と、クララが夫に捧げた「3つのロマンス 第1曲 Op.11」を演奏する複数のユーチューブ動画で構成。クララの日記も抜粋しながら、女性芸術家が歴史から排除され、人生や芸術において値すべき評価を受けられなかった状況を、社会や家族、文化の仕組みに焦点を当てて表現した。

その他、サウンドインスタレーション作品「ブルックナー:シンフォニー No. 5 変ロ長調(Bruckner: Symphony No. 5 in B-Dur)と、バーンバウムの初期のビデオ作品「ニューミュージック ショーツ(New Music Shorts)」のサウンド作品も合わせて展示する。テレビやユーチューブだけでなく、クラシックミュージックへのバーンバウムの批判的な姿勢や、女性の描写に対する鋭い洞察を見ることができる。

■展覧会“ダラ・バーンバウム”
日程:6月1日~8月28日
場所:プラダ 青山店 5階
住所:東京都港区南青山5-2-6
入場料無料

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