ファッション

「シャネル」が中国の広州や深圳でもVIPサロンをオープンか 富裕層の囲い込みを狙う

「シャネル(CHANEL)」は、中国の広州市や深圳市などに招待制のVIPサロン、“シャネル ル サロン プリヴェ(Chanel Les Salons Prives)”をオープンするようだ。中国の業界関係者による中国版インスタグラム「シャオフォンシュウ(Xiaohongshu、小紅書、通称RED)」への投稿によれば、広州市のVIPサロンは多数のラグジュアリーブランドが出店する大規模な商業施設、太古匯の2階にオープンする予定。広さは約300㎡で、白を基調とした控えめなエントランスの奥には広々としたラウンジのほか、4つのプライベートなフィッティングルームが設けられているという。

深圳市の高級ショッピングモール、萬象城 The MixCにオープンする予定のVIPサロンはさらに広く、面積は約400㎡。かつて「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」があった場所で、現地メディアによれば、「シャネル」はおよそ4300万人民元(約8億円)をかけて同ブランドらしい雰囲気に改装したという。また、成都市の大型複合施設、成都国際金融スクエア(Chengdu IFS)の店舗も、10月のリニューアルオープンを機にVIPサロンを併設するようだ。

なお、「シャネル」はコロナ禍中に北京の高級百貨店のSKP北京と、上海のショッピングモール、プラザ66(PLAZA 66)にある店舗にもこうしたサロンをオープンしているが、中国市場での販売を強化しているのは同ブランドだけではない。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ディオール(DIOR)」などの大手ラグジュアリーブランドも旗艦店のリニューアルや得意客向けのサロン設置を進め、富裕層の囲い込みに注力している。

米大手コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニー(BAIN & CO.)の調査によれば、中国の中間層は拡大しているものの、経済的な先行き不透明感によって消費を抑制する傾向にあることから、中国のラグジュアリーセクターは今後トップ2%のラグジュアリー消費者がけん引する見込みだという。

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