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「フィオルッチ」のメンズ・アーティスティック・ディレクターが退任へ 後任は未定

フィオルッチ(FIORUCCI)」のダニエル・フレッチャー(Daniel Fletcher)=メンズ・アーティスティック・ディレクターが6月末で退任する。後任は未定。退任は双方の合意に基づく友好的なもので、今後は自身のブランド「ダニエル・W・フレッチャー(DANIEL W. FLETCHER)」に専念するという。「フィオルッチ」で手掛けるのは、2024年リゾートコレクションが最後となる。

フレッチャー=メンズ・アーティスティック・ディレクターは、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校(Central Saint Martins)を卒業。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ランバン(LANVIN)」「バーバリー(BURBERRY)」などで経験を積んだ後、2015年に自身のブランドを立ち上げた。19年12月に現職に就任。また、20年1月に配信開始となったネットフリックス(NETFLIX)のリアリティーファッション番組「ネクスト・イン・ファッション(Next In Fashion)」に出場し、準優勝を獲得した。

「フィオルッチ」は、1967年にエリオ・フィオルッチ(Elio Fiorucci)がミラノで創業。ブティックでアート作品やレコード、キッチュな雑貨や食品なども販売する明るく大胆な雰囲気が話題となった。70年には「フィオルッチ」ブランドを立ち上げ、手頃な価格のデニムやTシャツ、天使モチーフのアイテムなどが人気に。米国や欧州、アジアで事業を拡大したものの、何度か経営難に陥った。2015年にフィオルッチ創業者が死去した後、伊藤忠商事の傘下であるエドウインが保有していた「フィオルッチ」を、英国でアパレル小売業を展開するスティーブン・シェーファー(Stephen Schaffer)とジェイニー・シェーファー(Janie Schaffer)が買収。17年にブランドをリローンチし、ミレニアル世代など若年層の間で注目を集めた。フレッチャー=メンズ・アーティスティック・ディレクターが就任してからは、ジャケットやアウターなどのウエアも発表している。

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