色と柄を豊富にそろえた「ビームス プラス」。生地はほぼ全てがオリジナルで、国内生産にこだわる
ビームスは2023-24年秋冬シーズンの展示会を行った。メンズの主要レーベルの一つ「ビームス プラス」は、色と柄のアイテムを豊富にそろえた。釣りを表現した手書き風のイラストや、ペイズリー柄とパッチワークを掛け合わせた総柄、マルチカラーの切り替えなどを、アノラックパーカやキルトジャケット、カーゴパンツ、ケーブルニットなどに落とし込む。インパクトのある柄も多いが、色数を絞ることで着やすいバランスに仕上げている。
同レーベルは直営販売に加えて、卸売りを強化している。コロナ以降の海外の伸びが大きく、グローバルで約80のアカウントを持つ。6月のパリ・メンズ・ファッション・ウイーク中も現地で展示会を行った。オリジナルファブリックと国内縫製を追求しながら、シャツが1万〜2万5000円、ジャケットが2万5000〜4万円、パンツが1万2000〜2万5000円と国内デザイナーズブランドより値ごろなのも強みだ。広報担当者は、「“セレクトショップのオリジナル”ではなく、“日本ブランドの一つ”として評価されている。今後も積極的に海外に発信していく」と語る。
「ビームス」はトレンドの“Y2K”を押し出す。テクニカルなジャケットとパンツがアイコン
メンズカジュアルライン「ビームス」は、強みのアメカジに“Y2K”のムードを盛り込んだ。化繊素材のボリューミーなパフジャケットや、裾にドローコードを付けたカーゴパンツなどを軸に、フリースパーカやチノパンツ、カーディガンなどアメカジの定番を合わせた。小物は「ニューエラ」と協業したベースボールキャップや、「ティンバーランド」とコラボしたボートシューズなどを企画した。