「プラダ(PRADA)」から、新フレグランス“パラドックス”が登場した。“パラドックス”とは、“矛盾”という意味で、相反する要素を調和させてきたブランドのDNAの一つだ。ミュウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simmons)のディレクションの下、ジボダンのマスター調香師のナデージュ・ル・ガランテゼックやシャマラ・メゾンデュー、アントワーヌ・メゾンデューの三人がブレンドを担当。ボトルは、一目見ただけで「プラダ」と分かるロゴの形で、その中のフレグランスには人々が持つ“さまざまな顔”が表現されている。人が見せる強さや弱さ、それら全てを含めた“自分らしさ”を肯定し、讃えるフレグランスに仕上がっている。
環境に優しい香料やパッケージを使用
“パラドックス”は、タイムレスなホワイトフローラルのノートにマスキュリンなアンバーやムスクが加わった深みのある香りで、弾けるような香りを実現するために、ネロリの花のつぼみからエッセンスを抽出。開花前のネロリのつぼみからエッセンスを抽出するために新しく開発された技術を用いたという。通常セージから抽出されるアンバーアコードであるアンブロフィックスの原料にはサトウキビを用いることで生産に必要な農地を100分の1に抑えた。ムスクに使用されているセレノイドは拡散性が高く、再生可能に由来した香料だ。
また、外箱、ボトル共にリサイクルが可能。全てのボトルはリフィルできるようになっている。リフィルを使用することで、パッケージを4割削減が可能で、ガラスが約29%、金属が約67%、プラスチックが約46%、段ボールが約39%の削減になる。
エマ・ワトソンがミューズに
“パラドックス”のミューズには、俳優、活動家、アーティストであるエマ・ワトソン(Emma Watson)が就任。自ら監督したキャンペーン用のショートフィルムで、8人のワトソンとしての顔を見せている。同フィルムは彼女の監督としてのデビュー作であり、サステナビリティへのコミットメントの証でもある。
価格は、30mLが1万1500円、50mLが1万5950円、90mLが2万2550円、リフィル(100mL)が2万900円。90mLとリフィルは「プラダ」のブティックで販売中。30mLと50mLは、9月に開催予定の伊勢丹新宿本店のポップアップで発売される。