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売上高は伊勢丹新宿超え、世界一の百貨店「SKP」が生み出したシン・高級百貨店「北京SKP-S」レポート

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世界一の百貨店は今、中国にある。それが「北京SKP(エスケーピー)」だ。

2007年に開業しすると、またたく間に業績を伸ばし、2011年には百貨店売上高で中国一の“店王”の座に登り詰めた。「シャネル」「ルイ・ヴィトン」「プラダ」「ディオール」などの高級ブランドが出店し、店舗面積は約7万㎡。当初は中国の老舗小売企業である北京華聯集団と台湾の新光三越の合弁企業としてスタートしたが、経営権をめぐる争いから新光三越が撤退。店名も2015年に「北京新光天地」から「北京SKP」へと変更された。その後も順当に業績を伸ばし続け、2020年には英国のハロッズ、日本の伊勢丹新宿店を追い抜き、売上世界一の座をつかんでいる。中国業界紙・赢商報によると、2022年の売上高はコロナ禍により微減したものの、230億元(約4600億円)に達した。伊勢丹新宿店の1.4倍もの売上で、しばらくは世界一の座は揺らぐことはなさそうだ。

世界一奪取の決め手となったのは、2019年12月開業の別館、「北京SKP-S(エスケーピーエス)」の開業だ。地上4階、地下1階、店舗面積は2万8000㎡。北京SKPから幹線道路をはさんだ南側に立地しており、南館とも言われている。もともとあった北京SKPがオーソドックスな百貨店であるのと対称的に、北京SKP-Sは斬新なコンセプトで話題を呼んだ。

今回はその北京SKP-Sの現地リポートをお届けする。

意外と少ない?「北京SKP-S」レポート

入口をくぐると、まず目にするのがロボット羊の農場だ。北京SKP-Sは「100年後の火星移住」をテーマとしてデザインされている。キャプションによると、すべてAI(人工知能)とソースコードによって取って代わられた世界においてAIが再現した人類の記憶という設定のアートだという。

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