花王は7月27日付で、グループ子会社の花王USAと花王オーストラリアとともに、日やけ止めやスキンケアブランドを有するオーストラリアのボンダイサンズ社(Bondi Sands Australia Pty Ltd)を買収した。取引額は非公表。日本での展開は商品の受け入れ体制などを踏まえて、今後検討するという。花王グループはスキンケア事業を成長ドライバーの一つに位置付けており、今回の買収で「紫外線などの外部環境から肌を守る“スキンプロテクション領域”」に注力する。まずは日やけ止めとセルフタンニング市場においてグローバルで確固たる地位の確立を図る。
ボンダイサンズ社は2012年に創業し、従業員は約110人を抱える。セルフタンニングや日やけ止め、スキンケア商品を中心にオーストラリアをはじめイギリスやアメリカなど32カ国で展開。オーストラリアではセルフタンニング市場でNo.1のシェア(ユーロモニターインターナショナル調べ/ビューティー&パーソナルケア2023年版、小売販売金額)を獲得している。直近の売上高は100億円程度。
花王がこれまで培ってきた日本市場でのUVケア技術とアメリカ市場でのセルフタンニング技術を活用することで、グローバルでの事業ポートフォリオの拡充を図り、さらなる事業成長を目指す。