そごう・西武は1日、田口広人取締役常務執行役員を新社長に昇格させた。林拓二・前社長は退任する。
田口新社長は1961年5月27日生まれ。85年4月に西武百貨店に入社し、セブンネットショッピングやセブン&アイ・ホールディングス(以下、セブン&アイ)でオムニチャネル推進を担当。2016年にセブン&アイ・ネットメディア社長に就任。21年にセブン&アイ グループDX推進本部およびグループDXソリューション本部の副本部長を務め、22年3月からそごう・西武取締役常務執行役員店舗運営本部デジタル戦略本部長に就いていた。
親会社であるセブン&アイは昨年11月に米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループへの売却を決定。フォートレスは家電大手のヨドバシホールディングスをパートナーに選定し、そごう・西武の再建を進める方向で動いていた。
しかし、旗艦店である西武池袋店の売り場の大部分にヨドバシカメラを入れる改装計画など、売却後の具体策について交渉が難航し、売却時期が2度も延期される事態になっていた。