ファッション

「オニツカタイガー」が銀座にコレクションライン限定の新店オープン 「本物志向のZ世代に届ける」

オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」は8月4日に、コレクションラインの“イエローコレクション”を取り扱うコンセプトストアを、東京・銀座にオープンした。同エリアには旗艦店の「オニツカタイガー銀座」、その隣に日本製アイテムをそろえる「ニッポンメイド」の店舗を構える。国内36店舗目の同店は、“イエローコレクション”を専門に扱う店舗として「本物志向のZ世代」をターゲットに据える。

2フロアで構成し、売り場面積は約125平方メートル。店内はシグネチャーカラーのイエローで装飾した。外装部分は、経年変化や見る角度によって表情を変えるスコッタ仕上げと呼ばれる手法で、「銀座の街並みに馴染むよう意識した」(同社)。

1階は、2月にミラノで発表した2023-24年秋冬コレクションが並ぶ。着物に代表される日本の重ね着に着想を得た“アーバンレイヤリング”がテーマ。3ウェイで着られるブルゾン、リサイクルポリエステルにニードルパンチ加工することでリアルファーの風合いを再現した軽量で暖かなコート、ロードストリングのディテールをあしらったシフォンドレスなどがそろい、都会的なレイヤードスタイルを提案する。

「銀座は世界の中心。この店でどんな化学反応が起こるか見てみたい」

庄田良二カンパニー長は出店理由について、「銀座は世界の中心だ。日本を訪れる世界のZ世代はまず銀座で買い物している。本物志向のZ世代には表面的なアピールだけでは伝わらない。目に見えない部分のこだわりを見つけてもらいたい」と話す。Z世代に検索してもらえるようなきっかけ作りを意識し、自然に形成されたファンダムにブランドの魅力を広げてもらうことが同社の戦略だ。今後の出店戦略については、「100年先の未来は描いているが、計画はしていない。まずこの店でどんな化学反応が起こるか見てみたい」とコメントした。

「オニツカタイガー」は2021年からミラノ・コレクションでの発表を開始した。「最初は日本のブランドが海外でショーをしても日本のお客さんばかりで海外でやる意味がなくなるんじゃないかと心配していたが、初日から世界のゲストで溢れた。今は世界のさまざまな国から来店があり、ラグジュアリーブランドとして認知が高まっている」と手応えを語る。同ブランドは、来年75周年を迎える。

■ONITSUKA TIGER 銀座 コンセプトストア
オープン日:8月4日
時間:11:00〜20:00
住所:東京都中央区銀座5-6-2

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