「ユニクロ(UNIQLO)」は8月2日にニューヨークで、テニス界のレジェンドで「ユニクロ」のグローバルブランドアンバサダーを務めるロジャー・フェデラー(Roger Federer)とともに進める次世代育成プログラム「Around the World with Roger Federer」のローンチイベントを行った。途中、イベントを鑑賞していたアーティスト、KAWSも飛び入りでセッションに参加。フェデラーと一対一でラリーを行う場面も見られ、会場を沸かせた。
イベントはMoMA(ニューヨーク近代美術館)の別館で若手アーティストの支援を積極的に行う「MoMA PS1」で行われた。中庭に設けられたフルサイズのテニスコートは「UT」との取り組みも深いKAWSが手掛け、色鮮やかなアートが施されていた。「MoMA PS1」の壁面に描かれた「ARTISTS MAKE NEW YORK」の文字とKAWSのアートワークで彩られたコートが融合し、アートを支援する街ニューヨークらしい風景を作り出していた。
「Around the World with Roger Federer」は「ユニクロ」が行う次世代育成プログラム「UNIQLO Next Generation Program」の一貫で、地元の公営住宅の子どもたちにテニスを通じて教育活動を行う「キングスカウンティテニスリーグ」の子どもたちがイベントに参加。フェデラーがジュニア選手たちに直接指導を行った。コーチングセッションでは子どもたちへの熱心な指導とともに、時折フェデラーが華麗なサーブなども披露した。
Q&Aセッションでは子どもたちが直接フェデラーにプロのアスリートに必要な考え方やスキルについて質問を行った。「約20年もの間、第一線で走り続けてきた秘訣を次世代に教えてください」という問いには「昔は試合をして、パーティーに参加し、また翌日試合をしてパーティーに参加するという選手も多かった。今はテニスが世界的に注目を集める人気スポーツになっているので、選手たちは昔よりもっとプレーにフォーカスしないといけない。期待している人たちが大勢いるからね。私が19歳の時は選手としてまだまだだったように、選手を育成するのには時間がかかるので、見守ってあげてほしい」と次世代選手へエールを送った。
フェデラーによる子供たちへのセッションの他に、ニューヨークのアーティスト、ヒシャム・アキラ・バルーチャによるライブペインティングも行われ、子どもたちやフェデラーも制作に参加する場面が見られた。
「Around the World with Roger Federer」はニューヨークでの本イベントを皮切りに、フェデラーが世界各国の都市を訪れ、スポーツ、アート、カルチャーを融合させながら次世代を支援していく。