ビジネス

2020年設立 スイーツとビューティーの 2つの事業を展開するサマンサグローバルが 事業拡大で急成長 新しい仲間を大募集

「バターのいとこ」は今、連日行列を作る話題のスイーツだ。宮本吾一氏が生み出した“ふわっ・シャリッ・とろっ”の3つの食感が楽しめる甘いミルクジャムを挟んだゴーフレット(ワッフル)が幅広い世代を虜にしている。おいしくおしゃれなスイーツであるだけでなく、SDGsに着目したソーシャルグッドな商品であることも魅力。材料はバターを作るときに出る副産物であるスキムミルク(脱脂粉乳)をアップサイクルしており、障害のある人たちや子育て世代の女性スタッフが働く就労支援施設を兼ねた工場で作られているため、酪農家、施設のスタッフ、そして消費者もみな笑顔になれる三方良しのビジネスなのだ。

憧れ消費から
“共感・応援消費”の時代へ

このムーブメントの仕掛け人が、「サマンサタバサ」の創業者である寺田和正氏だ。寺田氏が取締役会長を、宮本氏が社長を務め、栃木県の那須を拠点にするGOOD NEWSが「バターのいとこ」を手掛けており、寺田氏が2020年に立ち上げた新会社のサマンサグローバルブランディングアンドリサーチインスティチュート(以下、サマンサグローバル)が店舗を運営する(那須店を除く)。20年10月に、羽田空港第二ターミナルにスイーツを取り扱う「サマンサタバサグローバルアイランド」を開き、「バターのいとこ」の販売を開始したのを皮切りに、ブランドは急成長。現在はエキュート品川やルミネエスト新宿などを含む全12店に広がった。22年7月には那須に持続可能なまち「グッドニュース」を開業し、「バターのいとこ」の工場周辺に環境に配慮した事業を行うショップやレストランを誘致し、町おこしの取り組みをスタート。

GOOD NEWSの食のブランドラインアップも拡大。21年には、チーズを作る過程で廃棄されてしまうホエイ(乳清)からできた“ブラウンチーズ”を主役にしたクッキーサンドの「ブラウンチーズブラザー」と、規格外の野菜や余ってしまう食材を生かすことでフードロス問題に向き合うスパイスカレーパン「コナとスパイス」が仲間入り。今年6月には、自然と人が共生する里山の恵みを詰め込んだ新ブランド「里山ワルツ」のシリーズが誕生し、放牧酪農を行う那須の森林ノ牧場のミルクを使用した「森のミルクタルト」を、自然の中で放し飼いにされた鶏のたまごを使った「麓のエッグタルト」を発売
し、じわじわとファンを増やしている。

寺田氏は約30年前に「サマンサタバサ」を立ち上げてから、ヒルトン姉妹やミランダ・カーをはじめとする世界的なセレブリティーを起用したプロモーションで注目を集め、“憧れ消費”を推し進めてきた。これからの時代は“共感・応援消費”に注力していくと宣言している。グッドニュースの商品はいずれも社会や地域の課題を解決することを目的としており、共感を生み、応援したくなるような背景があるのだ。

全てが希望と感謝につながるビジネス
“誰かの明日に
つながることがしたい人”募集中!

サマンサグローバルとグッドニュースで非常勤取締役を務める世永亜実氏は、「サマンサタバサ」創業者の寺田和正氏の右腕として、広報部でブランディングやマーケティングを統括し、ブランドを成長させてきた人物だ。サマンサグローバルの魅力を「“社会課題をデザインの力で解決する”という強い信念のもと生まれた会社で、ここで働いていることを幸せに思えるし、誇りに感じられること」と語る。「酪農家さんが愛情を込めて作ったミルクからバターを作るときに90%以上がスキムミルクとして安価に販売される問題を解決し、工場は就労支援施設として障害のある方々の働く場所を増やすことにも貢献できており、全てが希望と感謝につながるビジネスになっている」。同社で働く人々について「既成概念にとらわれず、『自分の仕事で誰かの明日につながるようなことがしたい』という思いを持っている人が集まっている。これからの自分の生き方について考えている人たちにぜひ仲間になってほしい」という。

今年度は年商30億円を予想
サステナブルアクションで急成長!

SDGsに取り組み、持続可能なビジネスで成長するサマンサグローバル。今年度の売上高は 約30億円を予想し、来期は 50 億円を目指している。今後の新規出店は30店鋪予定。創業から約3年のこの企業の快進撃は始まったばかりだ。

成長企業でチャレンジを
楽しみたい人を大募集!

サマンサグローバルでは、店舗でのスイーツ販売の接客を中心に、在庫管理や発注、店舗のディスプレーの考案、販促やキャンペーンを立案、実行するスタッフを募集する。丁寧な研修があるため、未経験者歓迎。雇用形態は正社員、アルバイト、パートなど相談可。現在、「バターのいとこ」は、羽田空港第一ターミナル店(ゲート内)と 羽田空港第二ターミナル店 (ゲート内)、ルミネエスト新宿店 、大丸札幌店 、 新千歳空港店、羽田空港第一ターミナル店 食賓館3付近の6店舗、「ブラウンチーズブラザー」は、羽田空港第一ターミナル店(特選洋菓子) 、羽田空港第二ターミナル店(出発ロビー)の2店舗、「GOOD NEWS TOKYO」は、エキュート品川店、羽田空港第二ターミナル店(出発エリア)、上野マルイ店の3店舗、「里山ワルツ」は、羽田空港第一ターミナル スタースイーツの1店舗。羽田空港だけで7店舗、全12店舗を構える。店舗勤務だけでなく、ブランドに携わる本社の内勤スタッフも採用。

また サマンサグローバルは2023年秋、新事業「Samantha Beauty Project」を本格始動する。「綺麗になりたい」「新しい自分を発見したい」というビューティの本質を追求したプロダクトを開発。「美容室に行ったり、新しいファッションを身にまとったりすることで自信を取り戻す」という思いを体現するように、「Samantha Beauty Project」のプロダクトを取り入れることで、自分に自信を取り戻せるような事業を目指す。ありそうでなかったものと新しい価値をお客さまに提案し、内面も外見も美しく、毎日を素敵に彩るアイテムを発信していく予定だ。

今秋には新宿と有楽町でポップアップストアの出店を開始し、全国展開をスタート。来春には常設店をオープンする。この新規事業についても一緒にブランドの思いを届けていく仲間を募集する。

EDIT&TEXT : MAMI OSUGI
問い合わせ先
サマンサグローバルブランディングアンドリサーチインスティチュート
03-5484-7796