米化粧品企業コティ(COTY)は、「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」のコスメラインを再始動することを明らかにした。同社は「マーク ジェイコブス」のフレグランスライセンスを約20年間保有しており、今回新たにコスメラインのライセンス契約を結ぶ。「マーク ジェイコブス ビューティ」は、「マーク ジェイコブス」の親会社であるLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下のビューティ企業、ケンドー(KENDO)が2013年に立ち上げたが、21年に予告なしに中止していた。
コティは「グッチ ビューティ(GUCCI BEAUTY)」や「バーバリー ビューティ(BURBERRY BEAUTY)」を手掛ける。「マーク ジェイコブス」のフレグランスでは“デイジー”シリーズの売れ行きが好調だ。同社のスー・Y・ナビ(Sue Y. Nabi)最高経営責任者(CEO)は米「WWD」に、現在開発に着手したばかりで、約2〜3年後に開始する見込みだと語った。「これは絶好の機会だ。『グッチ』や『バーバリー』『カイリー・コスメティクス(KYLIE COSMETICS)』に続き、プレステージカラーコスメカテゴリーのさらなる成長に貢献するだろう」と意気込む。
エリック・マレシャル(Eric Marechalle)=マーク ジェイコブス インターナショナル(MARC JACOBS INTERNATIONAL)CEOは、「マークと私は、コティとの長年のパートナーシップにコスメラインが加わることを喜ばしく思っている。デザイナーのクリエイティブなビジョンに命を吹き込むことは、われわれの不変の目標であり、ビューティカテゴリーは必要不可欠だ。コティがブランドを更なる高みへ連れて行ってくれることは疑いの余地がない」と期待感を示した。