ファッション

「ルメール」2015-16年秋冬パリ 上質素材で描くエフォートレスなモダンウエア

 今シーズンからブランド名を「クリストフ ルメール」から「ルメール」に変え、ロゴも刷新したクリストフ・ルメール。その理由にパートナーでブランドのデザインを行っているサラ-リン・トランの存在を挙げ、「サラと僕はデザインデュオで、ブランドの美意識と哲学をふまえ、ロゴをシンプルなものにした。着る人が心地よく、自信をもらえるような服を作りたい」と語っていた。 

 コレクションに大きな変化はない。今シーズンも得意とする仕立ての良いタイムレスなウエアを提案した。ラップコートやマント、オーバーサイズのチェスターコートやブルゾンなど、身体を優しく包みこむような上質なアウターが充実。それに合わせるのは、ミッドカーフ丈のラップスカートやワイドクロップドパンツなど。モデルが歩くたびにヘムが優雅にゆらゆらと揺れ、上質な素材であることが見てとれる。極めてシンプルで“タイムレス”なウエアではあるが、サイズや着丈、クリーンなカラーパレットで提案し、トーン・オン・トーンの色合わせや、コートにウエストコートを重ねるといったスタイリングでモダンな印象に仕上げている。ニットにジャンパースカートをレイヤードしたように見えるトロンプルイユのアイテムなどユーモラスなウエアもある。首元に、アクセサリーとしてのタートルネックを合わせたり、ニュートラルな赤いビッグショールを差したり、コレクションにリズムを与える小物使いが心地よい。

 13年にバスティアン・ダグザン=マネジング・ディレクターが加わり、ブランドの売上も好調だ。売り上げは過去2シーズンで40%増加し、2014年度は940万ドル(11億1860万円)となった。マレ地区の直営店が売り上げを伸ばし続けている他、取扱店は1年前に比べ、2倍に増加したのがその理由だ。現在、オンラインを含め約130拠点で販売されている。

 また、先日「ユニクロ」とのコラボレーションが発表され話題になった。上質素材で作る仕立ての良いタイムレスなウエアを得意とする彼らが、「ユニクロ」で何を提案するのか注目だ。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。