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連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY

酷暑対策は東京のデザイナーに学べ!【エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY】

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※この記事は2023年09月11日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ようやく秋を感じる季節になりました。今年の夏は、暑くて、長かったですねぇ。

暑いと、どうしても涼しげだったり、実際涼しかったり、ラクだったりの洋服を選んじゃいますよね?むしろ、それだけが唯一の基準で、結果どうしてもシンプルな洋服を選んでしまいがち。実際私も、ファッションの祭典とも言うべき「楽天ファッション・ウィーク東京」の期間中、酷暑の自転車移動を考慮しすぎて動きやすく涼しい洋服ばかり選んでしまい、結果、華やかなイベントに花を添えられなかったのでは?と反省しております(笑)。そして、夏の暑さは、簡単に昔のように戻ることはないでしょう。となると「盛夏の日本のファッションは、このままどんどんシンプル一辺倒になってしまうのでは⁉︎」という懸念さえ浮上します。

そんな中、東京ブランドは今回、素材とパターンにかなりの工夫を凝らし、酷暑の装いを提案してくれました。代表例は、「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」。序盤は、細いベルトでスタイリングするだけの、真っ白なシャツドレス。「こんなに上手くセルフスタイリングできるかしら?」とは思うものの、洋服の中でさえ空気が回りそうで涼やかです。中盤の市松模様は、シャリ感もありそうな極薄のニット。一番の驚きは、終盤のカラーグラデーションのドレス、パイル素材でした。変形チューブトップや、その上に羽織るシャツブルゾンの美しいこと。「タオルだから、染料をいっぱい吸って、だからあんなに鮮やかなのか?」なんて考えました。

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