ベルリン発−2012年、ブランド誕生100周年を迎えたニベアは、ブランドロゴとパッケージを刷新し、“新生ニベア”として13年のスタートを切った。ロゴのフォルムが従来のスクエアから「ニベアクリーム」の青缶を想起させる円形にリニューアル。パッケージも青缶以外のボトル製品を、これまでの流線型からミルク瓶をイメージしたシンプルなデザインに変更する。全1600SKU あまりを15 年までに順次リパッケージし、ロゴも刷新する。
近年、ニベアはメイクアップ事業とヘアケア事業から撤退し、スキンケア事業に注力してきた。リニューアルの理由について、ニベアを展開するバイヤスドルフのラルフ・グスコ=ブランド& サプライチェーン担当役員は「ニベアはブランド誕生以来、製品のバリエーションを増やして拡大してきたが、100周年を機に、ブランドの原点に立ち戻ることにした。そのためのロゴとパッケージの刷新は、必要不可欠と判断した」と語った。ロゴとパッケージデザインを手掛けたのは、発展途上国の子どもたちを支援する“100ドルラップトップ”の生みの親としても有名な、デザイナーのイヴ・ベアールだ。2年半掛けて、約30回ドイツに足を運び、ニベアのブランドの歴史や世界観を吸収し、デザインに反映させたという。
またリパッケージは、バイヤスドルフが20年まで掲げている環境への取り組みの一環でもある。新容器は全てリサイクル可能で、スリム化したことで容器原材料を23%、梱包材を15%削減。輸送費も抑えられたことで二酸化炭素年間排出量を585トン削減できるという。