花王の2013年12月期第3四半期連結決算は、売上高が前年同一期間に対して106.8%の9505億3800万円、営業利益が同117.5%の818億6400万円、経常利益が同117.7%の845億900万円、純利益が同99.5%の395億5200万円となった。カネボウ、リサージ、エキップの自主回収による影響を除き、コンシューマープロダクツ事業の各事業が順調に推移。中でも、アジアでのサニタリー製品が好調だったヒューマンヘルスケア事業やファブリック&ホームケア事業が伸長し、売り上げに寄与した。
事業別では、ビューティケア事業の売上高は同105.5%の4145億円。化粧品の売り上げは、同97.9%の1813億円となった。日本は、カネボウなどの自主回収に伴う販売先からの返品受け入れ、マーケティング活動の自粛が影響した。その他、スキンケア製品は、ビオレの洗顔料及びUVケア製品が伸長したことなどで、前年を上回った。ヘアケア製品は、前年横ばいだった。
ヒューマンヘルスケア事業の売上高は、同110.3%の1514億円。健康機能飲料の「ヘルシア」の新製品発売や、生理用品「ロリエ エフ」、ベビー用紙おむつ「メリーズ」などの売り上げがけん引した。ファブリック&ホームケア事業の売上高は、衣料用濃縮液体洗剤などが伸長し、同106%の2209億円となった。ケミカル事業の売上高は、為替の円安影響を含め同107.8%の1912億円となったが、為替変動の影響を除く実績では同96.6%だった。