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コーセーの13年第2四半期決算、中・低価格帯の好調で売上高1.5%増

 コーセーは11月9日、2013年3月期第2四半期決算報告とともに、上期の概況と下期の取り組みについて発表した。同期の売上高は対前年同期比101.5%の821億6200万円、営業利益は同75%の33億8700万円、経常利益は同75.6%の31億6900万円、純利益は65.4%の11億2800万円だった。

 国内では、イメージキャラクターを新垣結衣に一新した「雪肌精」や、11年3月からブランドイメージを一新した「エスプリーク」など、中価格帯の主力ブランドが好調。また、コスメポートやコスメニエンスなどの低価格帯もけん引した。一方、海外では主に中華圏を中心に市場環境が厳しく減収となった。また、国内の積極的な広告宣伝、販売促進活動への費用の投下で、営業利益は落ち込んだ。

 「中期経営計画に基づき、基幹ブランド事業の堅持と経営基盤の強化により得られた原資を新規事業や海外事業などの成長ドライバーへ投資していく」と小林一俊・社長。「V 字回復に向け、マス事業を強化すべく、原価低減、人的生産の向上に努める」と語った。経営基盤の強化として、3月に国際事業部の中に海外商品開発部を立ち上げ、企画設計から原材料調達、生産まで全て海外で一括に行なえる体制を整えた。また、通販専門子会社のプロビジョンから6月に発売された「MAIHADA〜米肌〜」を始めとした新規事業の拡大や、グローバルブランドの強化や免税事業といった海外事業の拡大、マス事業の強化など、重点施策をあげた。

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