日本通信販売協会(JADMA)はこのほど、2012年度(12年4月?13年3月)の通信販売市場の売上高が対前年比106.3%の5兆4100円と発表した。金額ベースでは、前年に比べ3200億円増加し、マイナス成長を記録した1998年以来、14年連続して増加傾向が続いている。
流通全般が、デフレなどの影響により消費低迷が続いたため、前年度の109%、前々年度の108. 4%より鈍化したものの、伸び率は高い水準を維持している。好調の一因は、�@アマゾンの大幅増収�Aスマートフォン・タブレットの普及に伴うネット通販の成長�B BtoB通販企業の成長などを挙げる。
一方、JADMAの協会会員社(508社)の売上高合計は、同103.4%の3兆3400億円と前年を上回った。通販市場と同様に、10年以上右肩上がりで成長している。通販市場の売上高は、会員社の売り上げと推計できる有力非会員約180社の売り上げを加えて算出した。